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五十歩百歩

少しの差はあるが、本質的には違いがないということ。
 槌田満文監修「ことわざ辞典」成美堂出版より

トータルで考えろ

 

今更言うまでもないが、生命保険の保険料は加入時の年令と性別で決まる。同じ内容であれば、年令が高いほど保険料は高くなる。この加入年令をダシにして、セールスを仕掛ける外交員がいる。「若い内に加入した方が保険料が安いから、有利ですよ・・・」などと迫ってくるのだ。果たして、このセリフは間違っていないのだろうか?検証してみることにする。
 多くの外交員が得意とする「定期付終身保険」を例に取って考えよう。終身保険500万円に定期保険特約2,500万円を付け、入院特約や傷害特約などお決まりの特約がテンコモリのタイプで、保険料は60歳払込完了とする。この場合の保険料は、独身貴族の24歳男性で月20,945円、家族への責任もでてくる35歳男性で月29,040円だ。(2001年5月現在、T社)なるほど「若い内に加入した方が保険料が安い」。
 では、払込む保険料の総額はどうだろうか?24歳男性は36年間払い続けて9,048,240円、35歳男性は25年間払い続けて8,712,000円となる。なんと、保険料が高い35歳男性の方が、総額では33万円以上も安くて済むのである。払込完了後の解約返戻金は両者同じであるから、金銭的なことでは35歳男性の方がむしろ有利だ。
 こうして考えると、保障の必要性もさして感じない内から、保険料が安いからという理由で保険に加入するなら、その分もっと貯蓄や実益のあることにお金を使った方が利口ではないか。まして、「誕生日前に入った方が保険料が安いから、急いで!」などと言われても、保険料の差などごく僅か。本当に保険が必要になる時まで、落ち着いて対処しよう。
 唯一心配なのは、年令が高くなるほど体調を崩し保険に加入できなくなってしまうことであり、金銭的なことは五十歩百歩である。

 

関連項目


○聞いて極楽、見て地獄
○急いては事を仕損じる
○敵は本能寺にあり


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